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2019年12月10日

「正論」という名の錦の御旗(技術者会総括)

毎年恒例の「祭屋台等制作修理技術者研修会」に参加する為に大津市へ行って参りました

京都の祇園祭や長浜祭の曳山に引けを取らない立派な曳山で有名な大津の祭りは10月ですが今回はあくまで「研修」
ですので祭屋台などの修復に携る各地の職人さん等が集まって講義を受けたり実地研修するわけです、二日間かけて

前から大津の曳山は凄い飾り金具があると聞いていたので一度この目で見たかったので良い機会、、、と言いたいところですが内心、気が重かったのも正直な気持ち

ここに詳細を書きたいところですがそうしたところで何かが変わるわけではなく、なのであえてその点については触れません
勿論、二日目の実地研修は錺金具を目の当たりする事が出来たりと有意義な内容であったのですべてがネガティブであったわけではないのですが、初日の講義に関しては直接的には自分自身の仕事に対して、ではないにしても責苦のような時間が多々ありまして

今回は前例の無い「戦場」ではなく「船上」つまりフェリーの上での研修という事もあってか、デッキで受ける風の何と冷たく感じたコトか、、、




とはいえ一方的に言われるばかりではやはり悔しい
本当なら交流会の席で言いたかったことは山ほどあるのです

だけど反論したところで相手は文化財修復の現場においてイニシアティブを握っている立場の人間であり申しているのは紛れもなく「正論」

「あなた方職人にかかっているのです」

と他のお偉い方も、勇気を振り絞ってそうしなさい、とおっしゃいましたが勇気や正論だけでは食えないのも現実
それを我慢しろと言えるのも御上という安全な場所に居るからこそ、ではないですかね

祭り屋台といっても各地域で特色も仕様も違うわけで、文化財指定されたからといってすべてにその「正論」を当てはめるのはあまりにも乱暴すぎ

組の人が喜んでくれればそれが一番じゃないかと思うのですが「正論」を盾にして「直すな」「変えるな」と脅されたら「モノを作る」技術はどのように伝承していけばいいんでしょうかね

後継者不足、と言われる今の世の中で「保全」することだけに意識を向けていてはいずれ「作る技術」はおろか本当の意味での「修理する技術」も廃っていくはず

結局のところ、我々のような下請けの立場である「職人」はそういった「正論」に黙って従うか、他の道を選ぶか
どちらかしかないわけです

学者は所詮、学者
机上の空論、とまでは申しませんがモノを生み出すわけではなく頭の中だけでモノを動かそうとしているだけの、、、おっと言葉が過ぎましたね、失礼

何をおっしゃるのも自由ですがあなた方に言われずとも先人の作った技術に敬意を払いそれを出来る限り良い状態で次の時代へ残していければ、という思いは常に持って仕事をしているつもりですので何もやましい事はございませんから



それにしても翌朝の琵琶湖の景色の何と清々しいことか




さて、仕事しよ


【追伸】

Kさん
講義の初頭「高山で話した内容を覚えてない」とおっしゃってましたがご安心ください
見事なまでにその時と同じ内容、同じようなスライドショーでしたよ、あっぱれ

この十年余のスタンスの変わらなさに脱毛、、、いえ、脱帽です


(一部編集)  

Posted by フワです at 16:55Comments(0)旅の空から

2019年08月26日

おんでやぁんせ八戸(後編)

一か月近く前の事なので今更感半端ないですが、前篇があった手前、後編も書いておかねばと思いまして、、、

ところで皆さん、鯖(サバ)はお好きですか?

私、肉も好きですが魚には目がない方でして、白身もいいですが青物が結構好きで回るお寿司屋さんでは必ず同じのを二度食べたくなる程なんです

鯖はどちらかというと照り焼きとか煮魚とか缶詰のイメージがあるせいか野球で言えばクリーンナップではなく七番バッターくらい(基準はありませんが何となく)
好きという程でもなかったのですがこの八戸で食して以来、鯖を見る目が変わりましたね

まさにクリーンナップに昇格という感じです☆

とにかく八戸の鯖は美味しい!
こんな美味しい鯖は食べた事がないというほど美味しい!
美味しすぎて帰りに鯖寿司を買って食べましたがやっぱり美味しい!


鯖、最強ですよ!


これも交流会の席で出たもの(たぬログさん及び新名鍛冶屋さんのブログを参照ください)があまりにも美味しかったお蔭なのですが、その席で食したイカメシも美味でして、これまでイカメシにそれほどの価値を見いだせなかった私ですがこれまた見方が変わりました

東北はやっぱり海の幸が美味しいですね

、、、と食べ物の話ばかりですが、八戸という町もまた魅力的な町だと感じました

こうして行ってみると八戸という町はかなりの都会なんですね
東北新幹線が止まる駅とはいえ「八戸駅」前はそれほど都会感があるわけでなし、さらに中心部?と思しき「本八戸駅」前もどちらかといえば(良い意味で)ローカルな雰囲気

駅に降り立っただけでは八戸が都会だとは思わないでしょうね




(駅前の旅館には「大横綱 大鵬が泊まったらしい」などという看板が掲げてありましたが、自分の宿で「らしい」って、、、どういう事なんでしょうね)





ではどこで感じるかというとそこはやっぱり「繁華街」

街のあちこちに「○○小路」と呼ばれる飲み屋街の横丁が点在していることからも推察できると思います

たとえば、たぬき社長なら避けて通れない「たぬき小路」とか












まだ明るいうちだったの雰囲気はイマイチ伝わらないかもしれませんがまだまだ他にもございました

そんな小路の脇にはこんな人形も




「よっぱらいおやじ」ならぬ「よっぱらいほやじ」
さすが「ホヤ」の台所(?)東北ならではの遊び心を感じました

オマケで自らを「三ツ星」と名乗る食堂を





今回は仕事だったのでゆっくりと出来ませんでしたがいつかまた来てみたいと思うようなそんな風情を感じる町でした
、、って飲み屋街だけ見てそう思ったわけじゃありませんよ

人情も厚いのです

そうそう、青森といえば津軽、津軽といえば津軽三味線ですよね

交流会のあったホテルのビヤガーデンでは三味線奏者の方と、お姉さん方が民謡を披露されておりました

三味線はさすがの迫力でした




〆は鯖の写真、、、ではなくやはり祭りの山車で



  
タグ :八戸

Posted by フワです at 15:52Comments(2)旅の空から

2019年08月14日

おんでやぁんせ八戸(前篇)

「おんでやぁんせ」ってどんな発音なんでしょうか

確かめることなく結局、帰途についてしまいましたがそれが唯一の後悔かもしれません

というのも実はついこないだ仕事の関係(というか研修)で八戸(青森県)へ行ってきたのです




遠路遥々という感じでしたので車で富山に行き、そこから大宮経由で青森へ新幹線で向かいましたが、そういえば東海道以外の新幹線に乗ったのは初めてじゃないでしょうか

最近のはカッコいい、、、というか鼻先がとんでもなく長いのが多いんですね

そうして昼頃に八戸に着いた我々(団体行動でした)迎えてくれたのが「おんでやぁせ」だったのです




八戸では「八戸三社大祭」というのが行われておりまして、街のそこかしこに「山車」と呼ばれるものが出ておりましたが、八戸の「山車」というのは一般的に想像する「山車」と少し、、、いや、かなり違いまして

「風流山車(ふりゅうだし)」と言うところからも独特な雰囲気がありまして、所謂、一般的な「山車」のように漆箔や彫刻、飾り金具というものは無いのです

だからといって飾りが無いわけではなくむしろ違う意味で絢爛豪華
派手な飾り付けと仕掛けが特色で、それらはすべて発砲スチロールなどで出来てまして、しかもすべてが町の人たちによる手作り
遠めに見ても近くで見ても繊細で凝りに凝った飾り付けには驚くばかりです















山車のすべてをここに載せるわけにはいかないのでほんの一部ですが、行列衣装も負けじと派手です




どさんこ、と呼ばれる馬もおりました




中にはこんな「山車」も
どうやらルーツというかかつて(江戸時代)はこれが八戸の山車だったようです




獅子舞ならぬ虎舞いというのもございました

子供を嚇かすのはどこも一緒なんですね





祭りの見どころは電線のない場所でのお披露目

これが所謂”仕掛け”でして、上に横に拡がって全体像を見せてくれるわけです

なかなかの迫力でした




それにしても八戸って思った以上に大都会なんですね

繁華街には「○○横丁」というエリアが幾つもあって、酒飲みには誘惑の多いところでして、、、

そんな美食に関するお話はたぬログさんや新名鍛冶屋さんのブログにお任せするとして、つづきは次回また♪
  

Posted by フワです at 17:25Comments(0)旅の空から

2018年10月04日

研修旅行でした

ご無沙汰しておりましたが気がつけば季節は秋...早いものですね

先日、祭屋台保存技術協同組合の研修旅行に参加いたしました

(今年、修復の仕事をさせていただいた)射水市の新湊曳山祭り見学がてら北陸方面への一泊二日の旅でした

台風一過の曇り空(時々雨)の下、まずは高岡から

高岡御車山会館、訪れるのは意外にも初めてでしたが町並みにすんなりと溶け込んだ感の外観からはそこに大きな御車山が展示してあるとは想像できませんでした





その足で金屋町界隈へ

鋳物工房を見学しましたがやっぱり気になるのは仕事場




歴史を感じさせる仕事場ですが仕事の担い手が減ってしまって、という声を聞くとなんだか複雑な思いを抱きます

そしてメインイベントである射水市新湊へ

見所は何か所かあるのですが橋を渡ったところでL字の坂道を曳山が勢いよく曲がる、というここが一番の見どころのようです




今年修復したのは上山と呼ばれる上の勾欄辺りですがさすがに他の曳山より目立っておりました







で、夜は和倉♨へ

せっかくなので温泉街の風情を、と夜の街を散策したのですが平日だからか台風の影響かわかりませんが人気もなく、閉まっているお店も結構ございました
「有楽街」と名乗るだけあって楽しそうなエリアですが、、、




その中で、どこかで見たロゴ、に似た看板のお店を発見




翌日は金沢へ

金沢といえば茶屋街
一行は(観光化が著しい)東町茶屋街に向かいましたが僕はあえて主計町茶屋街へ
お土産物屋はありませんがここの風情が好きなのです







そして石川県立美術館で『漆の美』という企画展を(慰安旅行ではなく研修旅行ですからね)

凄い技術で彩られた漆の芸術品の数々に目が眩みそうでしたが実のところ目当てはもうひとつの展示コーナーにある鴨居玲の『教会』

フランシス・ベーコンの絵とは違う意味で怖い雰囲気の絵が多いのですが好きなのです
好きなのですがやっぱり怖い
怖い、というか芸術家の性とか狂気みたいなものを痛いほど感じさせるから、でしょうか

『教会』の絵も凄かったのですがやはり『1982年 私』というタイトルの絵は作者の死に直結するようなイメージ故か観ていると色々な想いが沸いてきます
(気になる方は所蔵作品なのでどこかで観にいってください)

で最後はお馴染み21世紀美術館

企画展(『起点としての80年代』)は面白かったのですが個人的にはこの美術館、あまり面白みを感じないというか何よりも落ち着かないんですよね
以前、行った際も「一回来ればいいか」って思ったほどでして、、、、

なので向かいの「石浦神社」へ行って水玉模様のお守りでも買ってこうかと思った、、、のですが何だか商魂たくましさを感じてやめました

ということで一泊二日の研修旅行はこれにてオシマイ



  

Posted by フワです at 13:31Comments(0)日々、多感旅の空から

2015年10月15日

静かすぎる美術館

一時「〇〇すぎる〇〇」というのが流行ったことがありますよね

「美しすぎる市議」とか

「美しすぎるアスリート」とか

その世界には他に美しい人がいないんだろうか、と失礼ながら思ってしまうような形容詞ではありますが何事もほどほどが一番
...なのかもしれません

さて

そろそろ紅葉も気になる季節になりましたが先日、仕事の用事で長野県の安曇野という町に行って参りました

まだ紅葉に色づく山並みではなかったものの、せっかくなので少し足を伸ばして「IIDA・KAN」という美術館に立ち寄ることが出来ました




ここは飯田善國さんという彫刻家の作品を展示してある美術館なのですが企業の敷地内にあるという珍しい立地条件のせいかわかりませんが、知る人ぞ知る、という雰囲気のとても不思議な美術館でした

館内に係員が不在のせいかとにかく

シ~~~~~~~~~~~~~~~~~ン.........zzzzzzzzz

とした静けさに包まれていて「咳をしても独り」...ではございませんが咳ひとつするだけで館内に響くようなそんな静かな空間なのです

もっとも、美術館というのは得てして静かな空間なんですけどね

その静けさが何とも心地よく、美術館としてはそれほど大きな建物ではないのですがゆっくりじっくりと鑑賞に浸ることができました

お気に入りはこの、丘にあるオブジェ




タイトルは忘れましたが此処にあることが凄く自然な感じでしばし時間を忘れて見入ってしまったほどです


ところで帰りがけに見つけた酒屋(というか小さなスーパー)の「馬のモツ煮あります」という張り紙がとても気になりましてね

興味本位で買って食べたんですが、みそ味が実に素朴な味わいというか何と言うかさっぱりしているような、軽コテ(軽くコッテリ)なような...

これってこのあたりじゃ結構食べられているものなんでしょうか

そろそろG1も始まりましたねそういえば

馬ネタ...つづきます  

Posted by フワです at 16:15Comments(0)旅の空から

2015年09月22日

クラフトのある街にて

世間では「シルバーウィーク」と呼ばれる連休だそうで、いかがお過ごしでしょうか

「ゴールデン」に対する「シルバー」とはもしや「敬老の日」にちなんで...なのかどうかは存じませんがここ飛騨高山も大層な賑わいでございます

私はというとカレンダーとは関係なく仕事をする日は仕事をしておりますが、先週末は少し足を延ばしまして富山県の高岡に行って参りました

海を見に...

だったらよかったのですが海にではなくあるイベントを観に行ったのです


その『金屋町楽市 in さまのこ』というイベント

石畳と古い町屋作りの建物が並ぶ「金屋町界隈」で行われたクラフト関連のイベントなのですが、町家屋の中に鋳物工芸品やガラス工芸作品、漆器などクラフト作品を展示しつつ、外では青空市のようなものが開かれ、風情溢れる町並みの中で学生さんによる着物ファッションショーなどもあったりと、なかなか楽しいイベントでございました




こうしたイベントにありがちな取ってつけた感がほぼ感じられなかったのはきっと高岡という町が、鋳物や金属などのモノ作りによる生業が盛んな町..だったから、なのではないでしょうか

メインの石畳の通りから裏へ抜けるとそこかしこに金属加工に関連した小さな町工場を見かけることが出来て、(喩えは変ですが)その雰囲気になんとも言えない生活感があるのです




我が町、飛騨高山はその点、すっかり観光の街となってしまいましてかつてあちこちにあった町工場(鍛冶屋さんなど)はほとんど見る影もありません

それが悪いという意味じゃないのですがこうした町工場のある街って何だかとても落ち着くというか、不思議な安堵感さえ感じるのは気のせいでしょうか

さて

そんなイベントであるモノに出会いました

冨山のガラス工房の作家さんの作品が展示してあった町家に入った際に見かけたグラスです

それはとても美しいフォルムとタイトル通りの虹色のシンプルなグラスで、他にも沢山魅力的な作品があったのですがこのグラスだけはどうしてもこの場から黙って立ち去ることを許しませんでした(笑)



(写真はちょっとピンぼけで作品の良さを写すことは不可能でした)

こうしたモノとの出会いも直接こういう場所に出掛けないとないんですよね

自分自身のコトも含めあらためてそう思った次第です



  

Posted by フワです at 16:01Comments(0)旅の空からK散歩

2014年11月28日

ウルトラマン、と内面から生み出される造形

思いがけず平日休みが取れたので久しぶりに足を延ばして(といっても車で、ですが)これまた数年振りに名古屋を訪れてみました

目当ては科学館で開催されている『特撮博物館展』

エヴァンゲリオンシリーズでお馴染みの庵野秀明氏監修による、ゴジラやウルトラマンといった日本の映像特撮技術やデザインを一同に集めた企画展です



今月末で終わるボストン美術館での企画展とどっちにしようか迷ったのですがこういう企画展はなかなか足を運べないですから...

当初は東京だけの限定企画展だったようですが熱望する声で地方回り(?)をすることになったそうで、ウルトラマン世代の人間としてはもう見逃すわけにはいかない展覧会です

意外とレプリカ(オリジナルからの復元)が多かったのと東京展にあったのに名古屋には展示されていなかったモノ(トリプルファイターの仮面やライオン丸!見たかった!)があったり、と少々残念な点はあったものの、それを上回る展示物とミニチュア、そして特撮に全身全霊を傾けた職人魂が熱く感じられるモノなど、素晴らしい内容の展覧会でした

中でも一番心にグッときたのはウルトラマンのデザインを手掛けたことでも有名な成田亨氏の言葉でした

詳細については実際に会場で観ていただいた方がいいとは思いますが、科学の進歩によって人類そのものが発展しているという錯覚を起こしている人間社会への警鐘、そして(売らんが為の)商業的な視点でしかモノを見ていないデザイナーという存在と、(成田亨氏自身が)自然や自分自身と向き合うことによって生み出したはずのデザインがそういったデザイナーによって変形されることへの怒り...

「だからウルトラマンに簡単に角をつけてしまうのだ」

といったような言葉に画家でもあった氏の強い憤りを感じます



(この写真は角のない、オリジナルなウルトラマンです)

そうなんですよね...デザイナーは確かに「今の時代」を把握し、それに対応できる能力には長けているとは思うものの、やっぱり何かが違う、って思うこと、あるんですよね

とはいうものの、むしろ己自身に対してグサリと刺さったのでしょうねきっと

デザインし、モノを作るという今の自分自身のスタンスについても考えさせられる言葉でもありました


場内ではこの企画の為に作られた特撮短編映画『巨神兵 東京に現る』とそのメーキング映像も上映されており、かなり面白いです

そして最後にお楽しみ(?)のミニチュアセットのコーナー
此処だけが撮影可能ゾーンで、会場を訪れた皆さんが(おそらく)怪獣のような気分で記念撮影されてました




来年一月までだそうです

一度じゃ物足りないけどなかなか行けないんですよね...名古屋も

  

Posted by フワです at 15:55Comments(0)日々、多感旅の空から

2014年05月06日

GWは知立祭りにて(でも実は研修...)

GWがゴールデンな人もブルーな人もどちらでもない人も日本のカレンダー上ではいよいよ最後の休日ですね

穏やかな初夏の気候の下、いかがお過ごしでしょうか

さて僕はというとGWに差し掛かるのか真っ只中なのかよくわかりませんが、そんな先日

愛知県の知立市というところへ研修に行って参りました

研修、といっても“心の研修”ではございません、ご心配なきように

...心配してませんよね、失礼しました


前にも書き記したかもしれませぬが祭屋台保存技術協同組合の一員として(同時に、家業である錺職人として)『全国山・鉾・屋台保存連合会』という団体に所属しております

なんだかその長さだけでも凄い団体に思えますが要するに山(曳山、山車など)や鉾や祭り屋台(リンゴ飴とかそういうモノを売る屋台ではありません)の保存に携わる保存会の方々や職人の集まった団体なのです

...そのまんまの説明でしたね、はい

保存連合としては年に一度、そのうちの技術者会としても年に一度
所属しているうちの山や鉾などがある各地でほぼ町ぐるみで開催される一大イベントなのです



↑これは初日研修後の交流会でのスナップですが愛知県の大村知事が来場している様子。。。でそのスケール感がおわかりかと思いますが

僕はこうした会には去年の角館(技術者会でしたが)以来の参加ですが連合としての研修会は久しぶりでしたので300人超(!)という参加者には圧倒されるばかりでした

そんな研修会(講義)と交流会...はさておき(本当はさておいてはいけないのですが何しろ苦手なものでして...)
やはり「知立の祭り」がメインイベントでした

尾張仏壇の雰囲気にも似た、独特な雰囲気の絢爛豪華な屋台(山車?)が町内を練り歩きます





知立祭りの特色はやはり「担ぎ落とし」でしょうか

太鼓と笛と三味線を延々と奏でる囃子方の聴いているとドーパミンが湧き出てきそうなほど混沌とした呪術のようなお囃子の中、折り返し点(と表現すべきかわかりませんが)で担ぎ棒を担ぎ手の男衆がグイと持ち上げて文字通り「ドシン!」と屋台を落とすのです



↑この後、落ちます



夜祭はまた雰囲気が変わりますがそれでも「担ぎ落とし」の威勢の良さといったら、なかなかの迫力です





そしてもうひとつの見世物は「文楽」




写真では伝わりませんがまさに「静」と「動」ふたつを兼ね添えた祭り
それが「知立の祭り」の面白さ、じゃないかと思いました

(研修とお祭りの様子は同行した保存会のT氏の『たぬログ』と組合同志の新名さんの『新名鍛冶屋のブログ』でもっと詳しく紹介されてますので、よかったらそちらもご覧ください)


実は「知立」という町についてはまったく存知あげておりませんでしたが、名古屋近郊のベッドタウンという想像とは違って街のあちらこちらに風情の残る、歴史を感じさせるような町でした

やはり東海道の宿場町、だからなんでしょうかね



来年(の開催地)は桑名だそうです

最後にオマケです





算盤持った『サンスーマン』...だそうですがちょっと気の毒なことになってます











  

Posted by フワです at 16:40Comments(0)旅の空から

2013年12月07日

嗚呼、フジヤマ、あなたはウツクスィ~研修の旅:その終~

「夜の浅草ってステキね...勿論、あ・な・た・も」

と滝川クリステルならぬクリスタルな美人(古いよ、おい!)に耳元で囁かれている

...という夢を見たかどうかはともかく、スカイツリーが意味もなく眺められる部屋で目が覚めた翌朝

お江戸から離れて向かったは身延山久遠寺

日蓮宗の総本山だそうです




数年前に復元された五重の塔も見事でしたがさすがに歴史あるお寺であり「総本山」

その敷地の広大さに驚きつつもっと驚いたのはロープウェイで上るという奥の院の場所です

その気になれば歩いてもいける場所ですが、山ひとつ登るわけですからほぼトレッキングです

アルコホールで満たされた我々は当然ですがロープウェイでした(-_-;)

その奥の院のある展望台からは富士山が見事なお姿を見せてくれました




勿論、しっかりと見るべきところは見ましたよ




そして帰途へついたというわけです

唐突ですが以上で研修の旅はオ・シ・マ・イ




追申

ネタにしましたが個人的には「オ・モ・テ・ナ・シ」というあの仕草(?)は好きじゃないのです

ごめんなさいね、クリステルさん








  

Posted by フワです at 12:12Comments(0)旅の空から

2013年12月06日

帝釈天さんはこんな人だった~研修の旅:その二~

喧騒から開けた翌朝

慌ただしく東京へと向かったその先は銀座

銀ブラ...ではありません
新しく出来た歌舞伎座...のギャラリーとやらを見学する為、だそうですがなんとこの日は「入れ替えの為休館」だそうで

...凡ミスやん、というかツアーを企画した観光会社さんは観光業としてその辺の確認してないのでしょうかね

と思わずボヤきたくなるほどでしたがそれでも

「歌舞伎座の屋上には庭園がある」

というトリビアを得たことは無駄ではなかった

...かもしれませんね

そして向かったのは築地

そうです

テリー伊藤の兄、アニー伊藤の卵焼きが有名な市場「築地」

...というか今や世界に名だたる観光地「築地」です

まぁ昼飯を食べただけですがせっかくなので初めての築地をブラブラし、お昼ご飯を黙々と食した“日本海の魚で舌が肥えてしまった贅沢者一行”は柴又・帝釈天へと向かうのでした

実は二度目なのですが前回はちゃんと見てなかった、と認めざるをえないのはそうです

帝釈天にはこんな凄い彫刻がある、という驚きがあったからです



 
勿論、観る為には入場料が必要なエリア、なのですがこれは本当に凄い欄間彫刻群でした

そしてさらに驚いたことに

「帝釈天にはこんな庭園がある」

というトリビアを得た、のかどうかわかりませんがあるんですね、立派なお庭が




あ、これは「帝釈天」さんだそうです

こんなお姿をしているんですね、なんだか怖いのかキュートなのか微妙なキャラ

...キャラなんて言っちゃいけませんね、はい

と気がつけばそろそろ夕暮れ時が近づいてまいりました

研修...っぽいのはこの辺でお開きということでせっかくのお江戸見物

世界に名だたるものは他にもございます

ということで向かった先は「おしなりくん」というゆるキャラが有名...でもないような墨田区業平

そうです

東京スカイツリー、上りました




実は高所がとてもとても苦手な僕にとっては「どういう了見でこんな高いモノを作ろうって気になったんだい、ええっ?」と言いたくなるようなそんな建物なんですが、登ってみるより下から見上げたほうが高さを感じるんじゃないかと

思うわけですがやっぱり高いですね...長時間いる場所ではありませんでした

しかしながら夜になるとこんなに綺麗にライトアップされてますからこりゃどうじゃいという感じですが


ではここでなぞかけをひとつ

「飛び切りの美人」と掛けて「東京スカイツリー」と解く

そのココロは

「どちらも外から眺めているくらいが丁度いい」

...スイマセンでした






夜は屋形船での宴席でした

二十数年振りに乗った屋形船ですがお江戸情緒のシメとしてはなかなか楽しい時間を過ごせました


(つづく)














  

Posted by フワです at 23:29Comments(0)旅の空から