2013年10月29日

カナタク

朝起きるたびに気になるのは窓の外の風景

まさか雪が??

などと思ってドキドキしながら見てしまうほどすっかり寒くなりましたね

風邪などひいていないでしょうか、お気をつけてください

さて

飾り金具の修復の仕事をしている、ということはつまり色々な飾り金具を見る機会が増えるということでもあります

唐草という模様が基本的に多いのですが、それに付随する...というのも変な表現ですが、唐草模様の中にある「花」や「葉」

当然ですがそれらの模様や、カタチも本当に色々なものがあって、見ているだけで楽しいものもあります

中には「おお~、こんなカタチも出来るのか」と、ぶっ飛んだ感じの新鮮な意匠(デザイン)もあったりしてそんな時は今後の参考

...になるかどうかはともかく、デザインをする上でも勉強になりますから、写真に撮っておく

...のもいいのですが、写真よりもまず型を写し取ることにしております

たとえば、釣り人が釣った魚の大きさを記念に残しておく「魚拓」というのがありますよね

あれは墨で魚のカタチを紙(和紙)に写し取るのですが、金具の場合はデザインを写し取る作業が必要です

なのでより鮮明に写し取る方法として「石華墨」というものを使用します

これは刀剣を扱うお店で主に売っている墨の小さな塊のようなものですが、刀の型を取る為に使ったりする道具でして、金属にはちょうどいい硬さであり、軟らかさなのです

そうして採ったものがこんな感じになります

カナタク



一見、魚拓のように見えますよね

これがどんな金具だったかというと

カナタク



これは信州のとある屋台の金具なのですがとても素晴らしい彫り、そして遊び心溢れる意匠で、まさに「カナタク(金具の拓?)」の宝庫でした



それにしても「カナタク」...というのもなんだか誰かの呼び名みたいで変ですね


むしろ「飾り金具」だから「カザタク」というべきでしょうか


「カザタク」...う~ん、こっちも誰かみたいですね


何かいい案があったら教えてください☆













スポンサーリンク
同じカテゴリー(金具屋)の記事画像
「正論」という名の錦の御旗(技術者会総括)
キリンのピンズ
こんなところに、家守
ビフォーアフター
一区切り、はない
オリカザリ、新作
同じカテゴリー(金具屋)の記事
 「正論」という名の錦の御旗(技術者会総括) (2019-12-10 16:55)
 キリンのピンズ (2017-11-06 16:32)
 こんなところに、家守 (2017-02-10 13:09)
 ビフォーアフター (2016-10-28 16:49)
 一区切り、はない (2016-10-03 12:39)
 オリカザリ、新作 (2016-09-23 14:06)

Posted by フワです at 12:12│Comments(0)金具屋
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。