てわざ★シルバーアクセサリー　ＫＯＺＭＩＣＨＯＯＰ

久し振りの雨らしい雨、とついでに付き添った雷さまも旅の途中でフラリと立ち寄ったようで
あっという間に何処かへ行ってしまいましたね

さて

手打ち、といっても蕎麦．．．の話じゃありません

ましてや、ちょっと誤解を受けそうなご職業の方々の儀式．．．の話でもございません

伝統ある祭屋台や山車の修復を手掛けていると時々、出会うのが「古い鋲」

昔、取り付けられた錺金具を外すとそういった古い鋲、つまり「手打ち」の鋲が使われていることは少なくないのです

今はひとつひとつを「手打ち＝手製」で作ることは大変なコストになり、ほぼ使うことはございませんが、昔は、鋲を（大量に生産するシステムが出来ていなかった時代も含め）そういった手打ちで作り、錺金具の取り付けに使うことは珍しくありませんでした

おそらく、鋲はそれだけを作る職人さんがいらして、そういった職人さんの手による鋲を使っていた、と思いますがやはり「手製」の鋲というのは味わいがあるものです

錺金具の取り付けで使う「銅製」の鋲だけに限りません

たとえば鉄の手打ち鋲というのは実は今もございます

そういった「鉄製の手打ち鋲」は鉄の金具を取り付ける際によくつかわれるのですが、先日、ある山車の錺金具を取り外した際に、そんな鉄の手打ち鋲が使われていて驚きました



意外にもスマートで繊細な作りの鋲、だったのですがそれと同じような雰囲気で銅製のものも使われておりました



こういう鋲に遭遇してしまうとつい、既製品の鋲と違って丁寧に、鋲を傷つけないように、いつも以上に慎重になってしまいますから現金なモノです