2012年09月18日

本のまくら

新宿紀伊國屋書店で「本のまくら」というイベントがあることを新聞のコラムで知りました

これは文庫本に独自のカバーをかけてオモテにはその本の“書き出し”しか表記されていない、というもので、つまり

誰がが書いた本か、どんな内容の本か、(書き出しという)「まくら」以外まったく情報がない本ばかり100冊並べる

だから書き出しでピンとくるかこないか、それとも書き出しが面白そうだから、という理由でギャンブル的に買って読んでみることも可能...というとてもユニークで魅力的な企画なのです

本当なら東京へ出かけていって自分で選ぶところですが生憎、今はそこまで行けない事情もあり、だったら人がチョイスするのもオモシロイかも

と思ったところタイミングよく在京の弟が帰郷するとの知らせがあり、彼のセンスで選んだ本を購入してもらうことにしたのです

そして届いたのがこちら

本のまくら

嬉しいことに二冊も買ってきてくれたのですが、なんだかとてもそそられる書き出しじゃないですか

誰の、どんな本なんだろう...と期待が膨らみます

思えばシュリンクフィルムを開ける喜びというのを始めて味わったような気がしました

ということで種明かし...

をしてもいいのですがなんだかそれもヤボったい、ということで、あえて伏せておきますね

ちなみに二冊とも意外な人の本でしたface06

そういえば最近、街の本屋が少なくなっている、という話を耳にします

ネット通販や電子書籍の普及なんでしょうか、街の書店だけでなくこういった紀伊國屋書店のような大手書店でさえもなかなか大変な状況のようですですが、こういったお店独自の企画で書店へ行く楽しみが出来れば、それはとても素敵なことじゃないかと思います

そこにはきっと、「こういう企画に飛びつきそうな好事家」だけでなく、面白そうなモノに対する嗅覚というかアンテナを持ち合わせた多くの人に向けて発信する、という強い企画者に気持ちがあったのかもしれません

発信する、といえば先輩のジュエリー作家からアドバイスされたことのひとつに

「どんな年齢層の人に買ってもらいたいかを想像しなさい」

という言葉がございました

ターゲットが決まればおのずと作るものも絞れる、という意味だったのではないかと思いますが、確かにその頃(今は違うとは言い切れませんが...)そういった部分では「不特定多数」の年齢層に向けていた“曖昧さ”があったような気がします

勿論、年齢といっても同じ趣向、趣味じゃないというのはあると思いますが、言い換えれば

「どんな人に買ってもらいたいか」

ということを想像しながら作る

というのも、作り手として大切なことのひとつじゃないかと思うのです


思えば、先のクラフト展では確かに「茶道具」というモノを出品してはいましたが、会場に足を運ぶお客さんがどういった人たちなのかをもう少し、考えてもよかったかな、と

今更ながら思ったりしている今日この頃です


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Posted by フワです at 15:34│Comments(0)日々、多感
 
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