一区切り、はない
10月1日に華々しく行われたオープニングセレモニー
慣れない場所のせいか不思議な居心地の悪さを感じながら、こうして無事に大きな仕事を終えることが出来たのか、と
いう感慨...がそれほど無いのはおそらく緊張感が継続したまま、なのかもしれません
一年もひとつのプロジェクトに掛かりっきりだとこれほど終わった感じがしないものなのでしょうか
もっとも、今までやってきた修復の仕事はだいたいが一年から長くて三年掛けて行うものばかり
そういう事は未経験ではないとはいえ、その間には休みがあったり別の仕事をやったりと「それだけ」に掛かりっきりなんてことは今までなかったのですが今回ばかりはそうも言ってられない状況下
...だったこともあるのかもしれませんね
とはいえ近年、文化財関係の仕事では新たに何かを作るという仕事は皆無であり、((たとえレプリカ的な展示とはいえ)こうして新しく飾り金具を作るという仕事の機会をもらったということは感謝すべきこと、だとは思っております(しかも市民の血税から成り立った事業でもありますから、厳しい目で見られているという自覚もありますが)
そういった敬意を払いつつ仕事の経緯を話すのはヤボなのであえて申しませんが色々なコトがありまして...
その色々なコトがあったことでいまだ緊張感から解放されていないのも事実
それにこれが終わったからといって今年が終わったわけでなく、溜まっている仕事をやらねばならないわけですから
まぁ仕事があるだけ有り難い、のですけどね
欧米人みたいにどこかへ長期旅行、なんてのが出来ればいいんですがそうも言ってられない悲しき職人の性...いえ、懐かな